歳を重ねても楽しみたい、アメリカントラッドなジャケパンスタイル
今回ご紹介するのは、昔から身だしなみに気をつけながら、おしゃれを楽しんでこられたお客様のお仕立てです。
若い頃は、先輩から服の着こなしや靴の手入れ方法などを教えてもらいながら、ファッションを楽しんでおられたそうです。
当時のバイブルは『POPEYE(ポパイ)』や『Men’sClub(メンズクラブ)』。
懐かしい!と思われる方も多いのではないでしょうか!
私も大変お世話になった雑誌です。
当時の雑誌はファッションやトレンドのことはもちろんですが、食事のマナーや男性としての振る舞いなど、いろいろなハウツーも紹介されていて、とても参考になった記憶があります。
今思えば、単に「何を着るか」だけではなく、「どう格好よく生きるか」を教えてくれていたのかもしれません。
そして80年代といえば、プレッピーや渋カジなど、基本となるスタイルにはアメリカントラッドがありました。
紺ブレにパンツ、オックスフォードのボタンダウンシャツ。
足元にはコインローファーやサドルシューズ。
VANやJ.PRESSに代表される、流行に大きく左右されないトラッドな着こなしです。
そんな普遍的なファッションをベースに、今回オーダーいただいたのは、コットンジャケット、コットンパンツ、そしてギンガムチェックのシャツ。
ジャケットは「Ⅰ型(1型)」と呼ばれる、前身頃にダーツを入れないアメリカントラッドらしいスタイルでお仕立てしました。
ウエストを強く絞って身体のラインを見せるというより、Ⅰ型特有のボックス型のシルエット。
時代が変わっても古さを感じさせない、そんな普遍的なアメリカントラッドの雰囲気を大切にしています。

シャツは、お客様のご希望でラウンドカラーに。
少し柔らかな表情が加わり、ノータイで普段着として着てもいいですし、ネクタイを締めればまた違った雰囲気を楽しめます。
今回のジャケットやパンツ、シャツは、一度にすべてを揃えたものではありません。
少しずつ、ゆっくりと揃えていただきました。
それぞれ単品でも着ることができ、組み合わせを変えることで、普段のお出かけから食事、ちょっとした集まりまで幅広く楽しめるジャケパンスタイルになりました。
お客様とお話をしていて、印象に残った言葉があります。
「おしゃれと身だしなみは違う」
若い頃のおしゃれとは少し違っても、歳を重ねたからこそ、身だしなみを大切にしながら服を楽しむ。
何を着ようかと考え、きちんと装って出かける。
そんなことも、毎日を元気に楽しく過ごすことにつながるように思います。
歳を重ねても、身だしなみの気持ちを忘れずに。
そして、いつまでも服を楽しんでいたいですね。
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